PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

FEATURE PICK UP PEOPLE 04【前編】
by TAYLOR STITCH
江部寿貴さん
新しい価値観を創造・共有できる雑誌づくりを目指して

昨年、日本初上陸を果たし、鎌倉に海外初の旗艦店を構えたテイラー スティッチ。
2008年にサンフランシスコで3人の若者が創業した新しいアパレルブランドだが、
あくまでも本物にこだわる物づくりの姿勢から、口うるさい西海岸のファッションフリークから高い評価を受けている。
そんな物づくりに情熱を燃やすテイラー ティッチが、さまざまなフィールドから同じ志を抱く人物をインタビュー。
4人目は、雑誌『OCEANS(オーシャンズ)』の副編集長として活躍する江部寿貴さん。

Photos : Taisuke Yokoyama  Text : Paddler

『OCEANS』太田祐二編集長と打ち合わせ。「ここに呼ばれる時は、たいていよくない話なのですが……」と苦笑いする江部さん
ページの向こうの読者の顔を思い浮かべて

「モノの背景にある文化を伝えたいと思ったから」 

雑誌『OCEANS(オーシャンズ)』の副編集長として活躍する江部寿貴さんに、編集者になった動機をたずねるとよどみなく、そう答えた。

『OCEANS』といえば、好感度な男性にはおなじみの雑誌だ。一般的なファッション雑誌のようにただトレンドを追いかけるだけでなく、大人の男性が楽しめる「モノ・コト・ヒト・バショ・キブン」というライフスタイルを伝えることをコンセプトにして、多くの読者から支持を得ている。

「数日前に校了したばかりだから、みんなもぬけの殻ですよ(笑)」

校了は編集作業の締め切り、雑誌づくりの佳境だ。当日、取材に訪れた編集部は嵐の後のような静けさ。だが、江部さんが留まることはない。これから、打ち合わせのために外出しなければならないとのこと。規則正しい生活を心がけているとは言うが、その忙しさとプレッシャーは相当なものだろう。それでも雑誌づくりに熱意を燃やすのは、その向こうに読者の顔があるからだ。

「やはり読者や関係者から反響があったときは、やりがいを感じますね」

これからも、「多くの読者が楽しいと思える」雑誌を目指して、『OCEANS』のかじを取っていく。

>> 江部寿貴さん【後編】はこちらから
「ジャック」を着て、編集部のデスクで取材に応じる江部さん
色稿を見直す江部さん。企画立案から撮影、編集、校正等々、編集は地道な積み重ね作業だ
編集部から外に出て気分転換を。新しい社屋に移ったばかりなので、さまざまな発見があると言う

TAYLOR STITCHとは?

2008年、サンフランシスコで3人の若者によってスタートしたアパレルブランド。3人ともサーフィンやスケートボード、フライフィッシングやバイクなどを楽しみ、街とフィールド、シームレスに着ることができる服づくりをコンセプトにしている。あくことなく本物を追求する姿勢は、職人気質そのもの。服好きにとってはこたえられない“こだわり”が満載している。2017年に、海外店舗の1号店として、七里ヶ浜にコンセプトショップがオープン。ラインナップをチェックできるのは、日本では鎌倉店のみ。ぜひ、チェックを!

TAYLOR STITCH 鎌倉店
神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1 [ MAP ]
TEL. 0120-776-560
OPEN. 10:00 ~ 19:00 

→[Taylor Stitch(テイラースティッチ)]WEBサイトはこちらから→

PROFILE

江部 寿貴

『OCEANS』副編集長
1977年生まれ。東京都出身。早稲田大学卒業後、世界文化社入社。『Men's Ex』編集部、『Men's Ex』編集部勤務の後『OCEANS』創刊にかかわる。2010年より現職。2児の父としての顔も持つ。