PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

FEATURE PICK UP PEOPLE 02【前編】
by TAYLOR STITCH
軽部京介さん
旅から写真、映画まで。話題のクリエイティブ・ヘアスタイリスト

テイラー スティッチのスピリットは、どこまでも“本物”を追求すること。
そのために“こだわり”と“情熱”は決していとわない。
さまざまなフィールドには、同じ志を持って活躍する男たちがいる。
彼らを突き動かす原動力は?そして、何を求めているのか?
ここでは気になるひとりをピックアップして、その思いを2回に分けて語ってもらう。
きっと、そこにはテイラー スティッチとつながる何かがあるはずだ。
ふたり目は、へアスタリストという枠を超えてユニークな活動を続ける軽部京介さん。

Photos : Taisuke Yokoyama  Text : Paddler

お気に入りのシャツ「ジャック」を着て、インタビューに応える軽部さん
--軽部さんは、湘南のヘアサロン「HAIR CALIFORNIA」でヘアスタイリストとして活躍するだけでなく、ヘアカットをしながら世界を旅したり、映画や写真展を手がけたりと、クリエイティブな活動に取り組んでいます。そのユニークな活動から多くのメディアから注目を集めていますが、そもそもヘアスタイリストになろうとした理由は?

中学生のころから美容室に通うようになったのですが、髪の毛を切りに行っても、自分が思うような感じに仕上げてくれない。店で同級生の女の子とバッタリと会ってしまったり、居心地も悪い(笑)。だったら、自分が理想とするヘアサロンをつくろうと思ったのがきっかけですね。きっと他にもそのような不満を持っている人もいるだろうから、自分がそのような場所を提案したいと思いました。

--キャンピングカーのエアストリームをヘアサロンにしているのもスタイルがありますね。ただお客さん用のイスは一つだけのようですが……

はい、僕はヘアカットをするときには、ひとりのお客さんとしか向き合いません。店にいるのはそのお客さんや知り合いだけという、プライベートな空間です。他のお客さんの目を気にしないで、リラックスしてほしいですからね。美容室によっては、ひとりの美容師が何人かのお客さんを同時に対応することもあります。だけど、僕はひとりのお客さんに集中したい。ですから、カットはもちろんシャンプー、カラーやパーマ、セットまですべて僕ひとりで行います。後編でお話をしますが、僕は海外の旅先でカットをすることがあります。どこでも即席でカットしなければならない。だから、僕としては、自分の肩書きは美容師ではなく、「ヘアカッター」の方がしっくりくるんです。

--お客さんと一対一で向き合う。それだと効率やコストもよくないのでは?

ひとりひとりが求めることって、みんな違うじゃないですか。お客さんに言われたことをきちんとお返しするためには、僕はひとりの方にしか向き合いません。ヘアスタイルはオーダーメイドなので、二人として同じタイルは存在しませんから。↙︎
サーフィンやウエストコーストカルチャー好きという軽部さんの“世界”があふれたヘアサロン(C)Naki
「ヘアスタイルは、その人のライフスタイルに合ったものでなければ」

理想のヘアサロン、なければつくればいい

--オーダーメイドというのはおもしろい考えですね。

はい、髪型は、その人のライフスタイルに合っていなければ。ですから、初めてのお客さんの髪を切る前には、いろいろなお話をします。趣味や職業など、その方の暮らしがわかるような情報を聞いて、その方だけのヘアカルテを作ります。髪型を記録したり、自分が気づいたことをメモしたり…。インスタグラムも教えてもらえたら、チェックしますね。普段どんなファッションをしているのか、過去にどんな髪型をしていたのかとか、どのような人物像かを知ることがとても大切です。その方の暮らしをすべての方向から見て、髪型を提案します。

--軽部さんが考える、その人に似あう髪型とは?

男性でも女性でも、その人が美しく見えるヘアスタイルではないでしょうか。ぱっと見たときに、「あっ、この人、美しいな」と思ってくれた方が誰でもいいわけですよね。ただ、ヘアカットをしたその場限りのヘアスタイルでは意味がありません。普段の生活の中でやってもらわないとダメなので、スタイリングをする時間がない方は手間がかからない髪型を提案したり、簡単スタイリングの方法をアドバイスします。見た目も美しく機能的というのが、その人に合う髪型だと思います。

--ヘアスタイルは、オーダーメイドであり見た目がよく機能的でなければという軽部さんのこだわりは、テイラー・ステッチの服づくりと相通じますね。後編では、海外でのプロジェクトやプライベートについて教えて下さい。

PICK UP PEOPLE 02【後編】by TAYLOR STITCH
軽部京介さんは2018年7月4日(水)アップ予定です。
「HAIR CALIFORNIA」オリジナルのヘアカルテ。その人の生活を知るための重要なツール
湘南の海の側の自宅から、藤沢の街中にあるヘアサロンへは自転車で通う
キャンピングカー「エアストリーム」が、軽部さんのヘアサロン

TAYLOR STITCHとは?

2008年、サンフランシスコで3人の若者によってスタートしたアパレルブランド。3人ともサーフィンやスケートボード、フライフィッシングやバイクなどを楽しみ、街とフィールド、シームレスに着ることができる服づくりをコンセプトにしている。あくことなく本物を追求する姿勢は、職人気質そのもの。服好きにとってはこたえられない“こだわり”が満載している。2017年に、海外店舗の1号店として、七里ヶ浜にコンセプトショップがオープン。ラインナップをチェックできるのは、日本では鎌倉店のみ。ぜひ、チェックを!

TAYLOR STITCH 鎌倉店
神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1 [ MAP ]
TEL. 0120-776-560
OPEN. 10:00 ~ 19:00 

→[Taylor Stitch(テイラースティッチ)]WEBサイトはこちらから→

PROFILE

軽部京介

Kyosuke Karube
ヘアカッター

1981年年生まれ。都会的でありながらサーフィンやウエストのカルチャーを感じさせるヘアサロン「HAIR CALIFORNIA」を、湘南に構える。海外の有名プロサーファーのヘアカットをしながらサーフトリップをする「CUT BACK TO CALIFORNIA」 などのユニークなプロジェクトも行う。そのトリップのドキュメンタリーフィルムはブラジル映画祭で賞を獲得。写真展を開催するなどクリエイティブな活動も精力的に取り組み、さまざまなメディアから注目を集めている