PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

HEARTS&CRAFT JONAS GLASS VISION By JONAS KAKU 「ガラスに水を見る」ヨーナスさんのビジョン



沖縄から鎌倉へ
ガラスの技法をマスターしようと入学した『東京ガラス工芸社』の卒業を控えていた時に、沖縄に工房を構えていたガラス作家・豊島ルリ子さんのアトリエでの仕事の話を聞き、沖縄へ飛んだ。「沖縄には海もあるから楽しみ」と思っていたのだが、工房は海から遠い山の上にあり、師匠は海に出かける習慣を持たない、ガラス一筋の女性だった。
「朝から晩まで作業もあったし、サーフィンなんてできませんでしたよ。それで、僕も考えました。ある日、師匠を海につれていったんです。最初は浮き輪に乗せて、リーフの外側の波を見せて……。そうしたら、『こんな世界もあるんだ』って感動した様子で、師匠も一緒にサーフィンもやるようになったんです(笑)」
その後、豊島さんのオーストラリア移住をきっかけに、工房を引き継ぐ形で自身の工房「ガラス工房ヴェルムランド」を構えることに。
そして2008年に地元・鎌倉に戻ってきて、現在の『JONAS GLASS VISION』をスタートさせる。幼い頃から身近にあったものの、沖縄に行くことで気づくことができた「海」をモチーフの核として作品をつくり続けるヨーナスさん。表面的ではない、本質を知っている者にしか表現できない世界。それは作品にしっかりと現れている。
「かっこつけた言い方ですけど、芸術家というものは、人が真似できないものをつくらないといけないと思うんです。技術を学んだらできる、っていうことではない、自分だけのものをつくりたいんです。唯一無二のものをつくっていきたいですね」。
ガラスの技法をマスターしようと入学した『東京ガラス工芸社』の卒業を控えていた時に、沖縄に工房を構えていたガラス作家・豊島ルリ子さんのアトリエでの仕事の話を聞き、沖縄へ飛んだ。「沖縄には海もあるから楽しみ」と思っていたのだが、工房は海から遠い山の上にあり、師匠は海に出かける習慣を持たない、ガラス一筋の女性だった。
「朝から晩まで作業もあったし、サーフィンなんてできませんでしたよ。それで、僕も考えました。ある日、師匠を海につれていったんです。最初は浮き輪に乗せて、リーフの外側の波を見せて……。そうしたら、『こんな世界もあるんだ』って感動した様子で、師匠も一緒にサーフィンもやるようになったんです(笑)」
その後、豊島さんのオーストラリア移住をきっかけに、工房を引き継ぐ形で自身の工房「ガラス工房ヴェルムランド」を構えることに。
そして2008年に地元・鎌倉に戻ってきて、現在の『JONAS GLASS VISION』をスタートさせる。幼い頃から身近にあったものの、沖縄に行くことで気づくことができた「海」をモチーフの核として作品をつくり続けるヨーナスさん。表面的ではない、本質を知っている者にしか表現できない世界。それは作品にしっかりと現れている。
「かっこつけた言い方ですけど、芸術家というものは、人が真似できないものをつくらないといけないと思うんです。技術を学んだらできる、っていうことではない、自分だけのものをつくりたいんです。唯一無二のものをつくっていきたいですね」。


PROFILE
JONAS GLASS VISION
ガラス作家・賀来ヨーナスさんのアトリエ兼ショップ。
ショップスペースには、吹きガラスの技法を軸にしたヨーナスさんの美しいガラス作品が並ぶ。
アトリエでは「吹きガラス体験」をはじめとした様々な体験教室も実施している。
また、グラスやオブジェ、思い出の写真を封じ込めたガラスブロックやパネルなど、
他にはない特別なギフトやインテリアオブジェを求めて、オリジナルオーダーをしにやってくる顧客も多い。