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WHAT'S UP 「アルヴァ・アアルト――もうひとつの自然」展開催
9月15日(土) 〜11月25日(土)
@神奈川県立近代美術館 葉山

2018.09.07 FRI | UP

Text: Paddler  

アアルトが葉山に!

日本では約20年ぶりとなる本格的なこのアルヴァ・アアルトの回顧展は、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館が企画した、国際巡回展。2014年にドイツでスタートし、デンマーク、フィンランド、フランスでの開催を経て、ここ葉山に上陸する。

20世紀フィンランドの巨匠建築家、アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、今年で生誕120年。モダニズム に自然の要素を取り入れ、人々の暮らしをより良くする建築や家具デザインを追求したその偉業で、世界中に多くのファンを抱えている。『パイミオのサナトリウム』(1933)や『マイレア邸』(1939)、フィンランド・デザ インのシンボルとなったガラス器『サヴォイ・ベース』(1936)は、彼の代表作としても有名だ。

今回の巡回展では、オリジナルの図面や家具、照明、ガラス器、建築模型など、約300点で、フィンランドで最も著名な建築家の生涯を辿る。館内に再現される代表作『パイミオのサナトリウム』の一室は、当展示の見どころだろう。

また、ファンの大人はもちろん、子どもたちが喜びそうな特設コーナー「アアルト ルーム / Aalto Room」も。 アルテックとイッタラの協力のもと、代表的な家具などを並べ、デザインの体感や写真撮影を楽しむことができる。また、家具シールを利用し、自分だけのアアルトルームをつくるというワークショップも見逃せない。中学生以下は入場料無料なので、子どもたちを連れ、本物に触れさせるのもいいだろう。


アルヴァ・アアルト《ヴィープリ(ヴィーボルク)市立図書館》1927-1935年 カレリア(現ロシア)
Viipuri (Vyborg) City Library, Vyborg, Karelia (today Russia), Alvar Aalto, 1927-1935
©Alvar Aalto Museum photo: Gustaf Welin

INFORTMATION

「アルヴァ・アアルト――もうひとつの自然」

会場:神奈川県立近代美術館 葉山 (神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1)
会期:2018年9月15日(土) 〜11月25日(土)
開館時間: 9:30~17:00(入場16:30まで)
休館日: 月曜日(9月17日、9月24日、10月8日は開館)
Tel. 046-875-2800(代表)


アトリエのアアルト1945年
Aalto in his studio, 1945 ©Alvar Aalto Museum photo: Eino Mäkinen