PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

FEATURE PICK UP PEOPLE 01【前編】
by TAYLOR STITCH
西窪友海さん
さらなる可能性を求めて。日本チャンピオンの新たな挑戦

昨年、日本初上陸を果たし、鎌倉に海外初の旗艦店を構えたテイラースティッチ。
2008年にサンフランシスコで3人の若者が創業した新しいアパレルブランドだが、
あくまでも本物こだわる物作りの姿勢から、口うるさい西海岸のファッションフリークから高い評価を受けている。
そんな物作りに情熱を燃やすテイラーティッチが、さまざまなフィールドから同じ志を抱く人物をインタビュー。
第1回目は、バイクトライアルの日本チャンピオン、西窪友海さんだ。

Photos : Taisuke Yokoyama  Text : Paddler

お気に入りのシャツ「メカニック」を着て、インタビューに応える西窪さん
--バイクトライアルとは、どのような競技ですか?

もともとはオートバイの競技であるトライアルから派生した自転車のレースで、かつ自然の中で行うのが「バイクトライアル」です。そして、さらに街中で乗り始めるようになったトライアルが「ストリートトライアル」です。
僕も始めた当初は、バイクトライアルでレースにも出ていたんですけど、今はストリートトライアルに重きを置いています。

--バイクトライアルを始めたきっかけは?

もともと親父がオートバイのモトクロスをしていまして、その影響で僕も4歳からオートバイに乗り始めました。レースに出るというよりは、週末になったら山に乗りに行く感じで、ずっと親父の後を追いかけていました。
当然、親父が休みの日以外はバイクに乗れないので、代わりにマウンテンバイクに乗るようになりました。実家が奈良の田舎の方なので、裏山にジャンプ台をつくったりして、オートバイの真似ごとをしていました。学校が終わったら誰よりも真っ先にダッシュで帰って、自転車に乗って山に行くみたいなことをずっとしていましたね。どんどんハマって激しいことをするようになったのですが、自転車が安物だったから、ハンドルが折れたりホイールが曲がったり……。親父がこれは危ないと思って、「お前が本気でやりたいのなら、専用の自転車買ってあげる。どうする?」と。僕は「やりたい」と。で、父親がもっともお気に入りのバイクを売って、そのお金で当時25万円ぐらいする一番いい自転車を買ってくれたんです。小学6年生のとき、それがトライアル生活の始まりです。↙︎
自然と街、シームレスに自転車を楽しむ。「トライアルは自分との戦い。そこが楽しい」
バイクトライアルのレースのほかにも、ショーでも活躍 ©️Naoki Morita

新しいバイクカルチャーを作りたい

--なぜ自然からストリートに?

今世界的にストリートトライアルがブームになっています。ダニー・マカスキルというライダーがいるんですが、彼がきっかけですね。もともと専用の自転車すらなかったんですが、ダニーが自ら改良してつくって、だんだんとカルチャーが生まれてきました。僕もこのストリートトライアルに乗り始めたのが、ここ3年くらいですね。いろんな理由がありますが、ひとつは気軽に乗れること。バイクトライアルのバイクは軽量化のためにサドルもなくて立ち漕ぎ。気合を入れないと乗れない。ですが、ストリートトライアルは、普段着でそのまま街に繰り出して、友達とゆったりクルージングしながら乗れるというのが魅力。それとトライアルは障害物を乗り越えていくことが競技の基本なんですが、ストリートトライアルに関しては、障害物を乗り越えるだけではなくて、そこにクリエイティブな技を入れます。ライダーのクリエイティビティが試されるので、そこに足を新しく踏み入れてみたいと思ったのが一番大きな理由ですね。

--ストリートトライアルもバイクトライアルも同じトライアル。その魅力とは?

自転車競技ということ、ロードレースにしてもモトクロスにしても、人と競うのが主流です。ですが、トライアルは人と競うものじゃないんですよね。今まで登れていない所に登れたとか、今までできなかった技ができたとか、人と争うのではなくて自分との闘いなんです。自分の日々の成長を自分の目で見ることができる。人と争うより、自分との戦い。そこが僕は楽しいし、魅力に感じるんです。

PICK UP PEOPLE 01【後編】by TAYLOR STITCH
西窪友海さんは2018年6月13日(水)アップ予定です。
自分で映像をつくり、YouTubeなどで世界に発信している ©️Naoki Morita
2016年、悲願の日本チャンピオンに輝いた。2017年も2年続けて日本一に
ストリートトライアルの魅力は普段着で乗れること。「テイラー・スティッチは丈夫なのでぴったりです」

TAYLOR STITCHとは?

2008年、サンフランシスコで3人の若者によってスタートしたアパレルブランド。3人ともサーフィンやスケートボード、フライフィッシングやバイクなどを楽しみ、街とフィールド、シームレスに着ることができる服づくりをコンセプトにしている。あくことなく本物を追求する姿勢は、職人気質そのもの。服好きにとってはこたえられない“こだわり”が満載している。2017年に、海外店舗の1号店として、七里ヶ浜にコンセプトショップがオープン。ラインナップをチェックできるのは、日本では鎌倉店のみ。ぜひ、チェックを!

TAYLOR STITCH 鎌倉店
神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1 [ MAP ]
TEL. 0120-776-560
OPEN. 10:00 ~ 19:00 

→[Taylor Stitch(テイラースティッチ)]WEBサイトはこちらから→

PROFILE

西窪友海

TOMOMI NISHIKUBO
トライアルライダー

1992年生まれ。2013年、バイクトライアル日本代表として世界大会に参戦。2016年、国内最高峰であるエリート26クラスにおいて優勝を果たす。2017年も連続でチャンピオンに。日本人離れの長身を生かしたトップクラスのジャンプ力が武器。現在はレースだけではなく、ショーやYouTubeで活動の幅を広げている。