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GUIDE SPOT 鎌倉バワン 鎌倉 | 南インド料理店
鎌倉界隈にはさまざまなカレー店がひしめき、今や激戦区のひとつもいわれている。由比ガ浜通りにある「鎌倉バワン」も、そんな人気店の一つ。そのおいしさは、口コミで東京から頻繁に訪れるインド人たちのお墨付き。アーティスト、苦虫ツヨシさんが描いたインド人のイラストの暖簾(のれん)がこの店の目印だ。
2016年にオープンしたこの店は、バックパック一つでインド中を旅してきたオーナーシェフの伊藤健太郎さんがハマってしまったという南インド料理をもてなす。サンバル(野菜カレー)やラッサム(酸味が効いたスパイシーなスープ)、ライスなどが一皿に盛られた「ミールス」、「ポークビンダル」といった日替わりカレーなど、カラフルで香り高い南インドらしいメニューの数々が食欲を掻き立てる。中でもちょっと珍しいのは「ビリヤニ」だ。これをお目当てにやってくる人も多い。
ビリヤニは、スパイスでマリネした肉や魚などとバスマティ米を一緒に鍋で蒸し上げた料理。インド各地で特色のあるビリヤニが存在する中、伊藤さんが作るのは、インド全域でも人気のハイダラバード式ビリヤニだ。ジューシーでスパイシーな鶏肉、米の香りとスパイスが見事に重なったライスを一緒にいただく「チキンビリヤニ」は、カレーとはまた違う豊かなインドの味わいを楽しめる。ただ手間がかかる料理だけに、お目にかかれるのは木曜から土曜日のみ。しかも数量限定だというから見逃せない。
新たな発見を求めて、毎年家族一緒に南インドを訪れるという伊藤さん。そんなアットホームな旅から持ち帰るレシピやスパイス、食器やキッチュな日常雑貨が、「鎌倉バワン」の通いたくなるおいしさと和やかな雰囲気をつくり出している。
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