海に寄り添うように広がる辻堂海浜公園。海岸とは134号線上をまたぐ芝生からなる陸橋「しょうなんの森」を介して繋がり、陸と海両者の遊びと景色が見事に結ばれている。東に江の島を、西に富士山をという湘南ならではの景色も印象的だ。

敷地面積19.9ヘクタール、東京ドーム約５個分もの広さの公園は、70年代のベビーブーム期に誕生した。まさに今の湘南カルチャーを動かす大人たちの多くがここで育ってきた。広大な芝生公園を中心に、松林やヤシの木、ソテツといった南国系樹木で彩らた園内は、米・西海岸や南国リゾートに訪れた時のような開放感。オフのムードを掻き立てられながら、芝生でのんびりとピクニックをしたり、朝や夕暮れ時にジョギングや散歩をするのも最高だ。

夏には冒険心を掻き立てる本格的な大小６つのプールからなる「ジャンボプール」と海を行き来して１日を過ごすのもいい。また、子どもたちを連れ、アトラクションが充実する「交通公園」でのゴーカートやスカイサイクル、「サザン池」での水遊びやカヌー教室を、童心にかえって楽しむのもいいだろう。もちろん、年間を通じ開催されるローカルマケットや、ヨガなどのワークショップ、食や音楽、アートにまつわるフェスなども見逃せない。

自然環境とエンターテインメント性を見事に両立させた辻堂海浜公園。ローカルたちの深い湘南への愛情によって受け継がれてきたこの場所は、遠方からの訪問者をも惹きつけてやまない。