小田原から小田急線で10分ほどの開成町。東には酒匂川の清流、なだらかに広がる平地の向こうには箱根外輪山や丹沢連山の大自然を望むこの地に2013年に開店したのが、スポーツ自転車専門店「サイクルショップ エンドウ 開成店」だ。

スポーツ自転車には、大きく分けて3種類ある。街乗りからサイクリングまで手軽に楽しむクロスバイク、風の抵抗を減らし車体の軽量化など無駄をなくし、舗装路を速く長距離走ることができるロードバイク、そしてタイヤが太くオフロードに適したマウンテンバイクだ。ここでは、アメリカの「TREK（トレック）」社の自転車を中心に扱っており、初心者には６～８万円のクロスバイクと14～18万円ロードバイクが人気。目的に合わせた適切なアドバイスに一目を置かれているが、元々興味を持って訪れる客が多く、クロスバイクを購入したお客様の中には3カ月後にロードバイクを購入しに再来店する人もいるほどだ。

店長の遠藤貢太さんは、昭和元年創業の自転車専門店「エンドウ商会」（小田原）の二男坊なのだが、元々自転車には興味がなく、スノーボードに夢中だった。だが、仲間が夏場にマウンテンバイクでトレーニングをしているのに感化され、始めてみるとスポーツ自転車の魅力にはまってしまい、開店を決意した。今ではロードバイクでの遠出はもちろん、夏季にマウンテンバイク用コースを開設するスキー場でオフロードを楽しんだりする。

レース出場者だけでなく、もっと多くの人にスポーツ自転車の楽しみを知ってもらいたいと、初心者でも訪れやすい店づくりにした。イベントや講習会のほか、様々な資格を持ったスタッフがアフターケアや相談にものってくれるので、安心して自分にピッタリの一台を選ぶことができる店だ。