CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット
GUIDE SPOT 修斗ジム roots 小田原 | 総合格闘技ジム
スポーツジムを選ぶ基準はそれぞれだが、 “総合格闘技のジム” という響きにどんなイメージを持つだろう? 格闘技好きでなければ、興味すら持てないかもしれない。だが、総合格闘技「修斗(しゅうと)」を基本としたジム「roots(ルーツ)」を主宰する佐藤ルミナさんの話を聞くと、誰もが自分の身体のコンディションを向上させるジムの可能性について、新たな発見があるはずだ。
ルミナさんといえば、1994年に「修斗」でプロデビューし、2005年に当時の「修斗環太平洋ライト級」初代チャンピオンに輝いた総合格闘家だ(ルミナさんについては「THE PADDLER 第4話」の記事へ)。「roots」では、会員になれば、基本的にどのクラスにも参加できる。例えば「MMA(修斗・総合格闘技)ビギナークラス」は、打撃や組み技を総合的に学ぶもので、性別や体格、年齢、ジム歴の違う会員が一堂に介し、ルミナさんらの指導の元、「肩入れ前転」、「エビ」などと呼ぶ、様々な動きをこなしていく。それは、護身術的なものから、腰痛時にはどう立つべきか、また親の介護の時にどうやって抱えてあげればよいのかなど、様々なシーンにおける理にかなった身体の使い方にもつながっている。これらの上達は、それに必要な体幹や筋肉も鍛えられているということで、間違いなく日常のちょっとした身のこなしが変わり、体型も変わってくるという。一般的なスポーツジムと手段は違うが、ダイエットや健康増進という目的にも対応するジムなのだ。
会員の中心は30~50歳の男性だが、70代も顔を覗かせる。キッズやレディースクラスもあるので、家族会員になっている人も。ルミナさんは、「総合格闘技はある意味、色々な格闘技の “いいとこ取り” のような中途半端を極めるもの。敷居を下げて、子どもたちもお稽古のように通ってくれたり、生涯スポーツとしてこのジムに来てもらえたら嬉しい。まずは、格闘技は怖そう、と思っている方はその思い込みを横に置いて、ぜひ見学や体験に訪れてほしい」と話す。
百聞は一見にしかず。少しでも興味がわいたら、小田原駅前の雑居ビル7階フロアの扉を開けて、“敷居”を越えてほしい。
RECOMMENDED BY
「僕も会員であるジムです。オーナーの佐藤ルミナさんは僕に『海』を教えてくれた人であり、互いにスポーツ界で同じような立場から様々なことを感じてきた人。カリスマ的存在の魅力のある男性が運営されているだけに、いいインスピレーションが得られる場所です」末續慎吾さん