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GUIDE SPOT 亀ヶ谷坂切通し 鎌倉 | 史跡

Photos:Nobuo Yano  Text: Paddler

「鎌倉八幡宮」を中心に三方を山に、一方を海に囲まれて佇む古都鎌倉。この地形ありきの街づくりが鎌倉の個性であり魅力だと言えるだろう。「亀ヶ谷坂切通し(かめがやつかさきりどおし)」は、まさにこの街を特徴づける国指定史跡だ。かつて鎌倉が、外部に結ぶ交通路を確保するため、周囲の山を切り開いてつくりあげたのがこの ”切通し”だった。この街にはここを含め、七つの切通し「七口」が放射状に伸びている。古のままの荒削りな景色が今に残り、歴史を偲ぶスポットとなっているのだ。

そんな「七口」の中でも「亀ヶ谷坂切通し」は、鎌倉・扇ヶ谷と北鎌倉・山ノ内を最短距離で結ぶ裏道だ。今もローカルたちが日常に利用する生活道路ともなっている。急坂のため亀も引き返すという逸話から「亀返坂」という別名も持つが、その昔、源 頼朝が北から鎌倉へ入る道はここだけだったという歴史的な通路でも。

北鎌倉側の入り口には、見事な庭が目を見張る長寿寺が佇み、初夏にはアジサイが坂道へ導いてくれる。坂の頂上では、露出した岩壁を見上げながら、吹き抜ける心地よい風に一息つくことだろう。そこに祀られた六地像に、頼朝は何を見ていたのか?

DATA

亀ヶ谷坂切通し

神奈川県鎌倉市扇ガ谷3

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「心に訴えかける風景。昔から変わらない風景。昔の人をどうだったのかな、と昔を偲ぶのが好きです。大都会の東京から1時間でこのような景色があるのは奇跡だと思います。特に切通しから鎌倉方面に下る途中にある畑に心を奪われます」

小島 景さん