湘南でもすっかりポピュラーになったSUP（スタンド アップ パドルボード）。辻堂海浜公園のお隣で、ウッドデッキが目をひくSUPショップが「ELIMA SUP & CAFE STATION」だ。オーナーの清水淳さんは、手狭であった東京・西麻布の店を2019年4月、海の近くのこの十分なスペースに移転させた。その際カフェコーナーを併設したのは、お客さまがゆったりとボードを選び、そして購入後も気軽に訪れられる、気持ちのよいショップを目指したから。

こだわりのコーヒーは、ニュージーランド発のロースター「オールプレス・エスプレッソ」による「東京ロースターリー＆カフェ」(東京・清澄白川) からのコーヒー豆で淹れる“ロングブラック”。そして茅ヶ崎で人気のグリルドサンドイッチの店、「DIG IN SANDWICH」のブリトーも用意されている。SUPをしなくても、コーヒーを片手に寛ぎに来たり、テイクアウトしていく人もしばしばだ。

SUP人口は神奈川県が一番多いと言われ、ここにも県内各地から多くの人が訪れる。若い頃にサーフィンにトライしようと思いながらもできなかった人が本気でSUPを始めようと来店することが多く、しかも圧倒的に男性が多いそうだ。汎用性が高い “インフレータブル パドルボード” の取り扱いはもちろんだが、清水さんが力を入れているのが、スポーツ競技としてスピードを競う ”SUPレースボード” だ。実は日本でもほぼ毎週SUPレースが行われているが、まだまだマイナー。もっとスポーツとしてのSUPを広げ、競技人口を増やしていきたいと思っているそうだ。

誰もがいつでも気軽に訪れられるオープンなムードが印象的な「ELIMA SUP & CAFE STATION」。ここから新たなSUPファンが生まれていくだろう。