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GUIDE SPOT OHANAYA 逗子 | ワインバー
三浦半島を中心とした旬の食材を使った料理とナチュラルワインで逗子のグルメたちに評判の「OHANAYA」は、京浜急行 逗子・葉山駅近くの隠れ家的な小さなワインバーだ。
オーナーシェフの折田幸久さんは、以前から出身地に近い三浦産の食材を使っていたが、“より生産者の近くで料理をしたい”との思いで、2018年7月にこれまで9年ほどを過ごした東京・自由が丘からここに店を移した。今では自ら佐島で魚を仕入れ、横須賀の「SYOKU-YABO農園」や「SHO Farm」などの無農薬・無化学肥料の野菜を使い、滋味あふれる料理を生み出している。そしてその日の食材で決まるメニューは、どれもワインを誘う魅力的なものばかり。
ソムリエの廣田俊己さんが選ぶのは、ヨーロッパを中心にこだわりの造り手が天然酵母で発酵させた、身体に優しいナチュラルワイン。赤、白、泡を含めて毎日20種近くをバイザグラスでいただくことができる。例えば、“佐島産スズキのポワレ アサリのサフランクリームソース” には、サフランと相性のよいシュナン・ブラン種を使った仏・ロワール地方の微発砲の白ワインがぴったりだ。
実は廣田さんは、折田さんの義理の兄。小さい頃から飲食業に憧れ修行を積んできた折田さんに、酒やサービスのプロである廣田さんが加わって開店した「OHANAYA」は、ハワイの言葉で“家族”を意味する“オハナ”に由来する。この店の大きな魅力である温かいもてなしは、ここからくるものなのだろう。
昔から馴染みがあり大好きな逗子以外に移転先を考えられなかったという折田さんは、食で地域に貢献すべく地元のイベントにも積極的に出店している。今後は生産者を招いた会なども企画し、つくり手とのつながりも深めていきたいと語る。良い食材が集まる逗子クオリティに、洗練された料理やサービス、選りすぐりのナチュラルワインといった東京クオリティが融合し、逗子で新たな魅力を放っているワインバーだ。
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「料理は何を食べてもおいしいのですが、ペアリングのワインのおいしさや温かいサービスにいつも心も体も癒やされています」
田中健太郎さん