CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット
GUIDE SPOT UTTA-pang! pang! 茅ヶ崎 | ライブバー
JR茅ヶ崎駅南口、エレベーターのない古いビルの3階。照明が落とされ、足場パイプを内装に取り入れた店内には、ミュージシャンのポスターだけでなく、茅ヶ崎出身のアーティストたちが描いた印象的なペイント作品が壁を飾り、アングラな雰囲気が漂う。ここがライブバー「UTTA-pang! pang!(ウタパンパン)」。バーとライブ&イベントスペースが共存する店内では、さまざまなスタイルで音楽を楽しむことができる。
80~90年代の音楽が流れるバースペースでは、選曲のリクエストにも応じてくれる。一日の終わりに好きな曲を聴きながら、まったりとすごすのもいい。人気の「トマトハイ」と「シークワサーサワー」は、こだわって選んだベースの果汁がおいしさの秘訣だ。小さいながらも本格的なキッチンでは、“猫まんま”や“ナポリタン風焼きうどん”といった男めし的なメニューだけでなく、生地から手作りしたピザをオーブンで焼き上げてくれる。
ライブ&イベントスペースでは、不定期でバンドライブや弾き語り、DJ企画以外に芝居なども行われ、オープンマイクで参加できるイベントもある。ドラムやキーボード、ターンテーブルに音響システム、そして90インチのプロジェクターも常設されながら、出演者も客も基本は1ドリンクつき1,000円のチケットで参加できる気軽さだ。
かつてはこの店の客であった店主・大江謙太郎さんは、前オーナーが「インドで鶏が“ウタパンパン”と鳴く夢を見た」ことから命名したこの店を引き継いだ。今では“オーウェン”という愛称で慕われ、自らマイクを手にウクレレでパンクを弾き語るライブにも参加している。「音楽ではどこにも負けない」と語る大江さん。今後はもっとローカルのミュージシャンにもライブに参加してもらい、茅ヶ崎のミュージックシーンを盛り上げていきたいと思っている。
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「駅前のライブバー。爆音でDJイベントを開催できる茅ヶ崎の希少な箱。80~90年代音楽が常に流れ、その世代にはたまらなく、お酒が進む。深夜までやっていて、あちこちと周ったあと本日の総決算として行くことが多い」釈 順正さん