1966年、自然を愛する冒険家、ダグラス・トンプキンスが米・サンフランシスコで創業したアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」。“真の機能性の追求” と “自然との共存” を目指した製品づくりに対するその高いチャレンジ精神は、ブランド名とロゴに象徴されている。その名は、登山において極寒で最も困難なルートのことを指す “北壁” (ザ・ノース・フェイス)に由来し、ロゴは世界遺産であるヨセミテ国立公園のハーフドームをモチーフに、世界三大北壁を３本のラインで示したもの。

業界初の最低温度規格を表示した「スリーピングバッグ」や、世界初のドーム型テント「オーバルインテンション」を筆頭に、「ザ・ノース・フェイス」がこの世に送り出す製品は、世界有数の冒険家やスキーヤー、クライマーたちとタッグを組み開発してきた冒険ストーリーそのものなのだ。

そんな「ザ・ノース・フェイス」の鎌倉店がオープンしたのは2010年。山と海に縁取られた鎌倉、湘南地区の特性に合わせ、140年以上の歴史を誇るノルウェーのセーリングギアブランド「ヘリーハンセン」と店舗を一つにした国内初の直営店を展開する。鎌倉駅東口から数ステップ、若宮大路沿いのショップは、自然光がたっぷりと降り注ぐ約420㎡もの空間。２層づくりのゆったりとした店内で、両ブランドの融合によって実現した山と海に特化した充実したアイテムの数々を楽しむことができる。まさに、湘南でのアウトドアシーンに寄り添う地元密着型のショップなのだ。

また、地元を巻き込むイベントにも力を入れるのも鎌倉店。今後はファミリーが一緒になって参加できるワークショップや、ランニングなどのプログラムのさらなる充実も計画中だ。子どもから大人までが気軽に立ち寄れ、アウトドアに親しむカルチャーが世代を超え受け継がれてゆく場————そんな環境がここにある。