CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット

GUIDE SPOT GOLD’N BUB 茅ヶ崎 | ブリューパブ

Photo: Yumi Saito  Text: Paddler

湘南でも稀少なブリューパブの一つ「ゴールデンバブ」。辻堂の人気スペインバル、「バルパンチョ」率いる安藤佑一さん(《THE PADDLER》no.28でご紹介✓)によって2012年に誕生した。国内の選りすぐりのクラフトビールを紹介するパブとしてスタートし、その3年後に独自のビール製造を決心。醸造所「バーバリックワークス」を併設したブリューパブとして茅ヶ崎に再オープンした。

“やっぱり安藤さんの店だな”と思わせるのは、一歩踏み入れて感じるワクワク感だ。ビールと食、ここにある空気感を楽しむ人のいいエネルギーに満ちている。気分の高揚は、その先にあるガラス越しのブルワリーにもある。年間72万杯を生産する美しく磨かれたタンクが主役の醸造所だ。ここで生まれる新鮮なクラフトビール10種を楽しむことができるのだ。

客たちを惹きつけるのは、うまい料理もある。「バルパンチョ」同様の本格的な料理から、自家製ビールにもってこいがセレクトされ供される。パブらしく400円代からの前菜から、しっかりと食べられるステーキまでの充実ぶりだ。ビールも料理も決して手を抜かないのが安藤さんの流儀。手間暇かけたものづくりと努力、そしてそれをも楽しもうと取り組むスタンスが、この店の人気に繋がっているのだ。

ビールにおいては、近代技術が発展する中、あえて原始的な製造法を大切に作られたものだ。機械での粉砕や圧縮は避け、丁寧に手揉みするホップは、ビールに優しさとなって現れている。一般的な炭酸ガスの注入ではなく、シャンパンの瓶内発酵に似た樽内工程も、細かく、やわらかい泡を見事に作りあげている。もちろん果汁においてもできあいを購入することはない。地元の生産者からの採れたて果実を入手するのが日常だ。それは料理においても同様。湘南ならでわの魚介や地の野菜などが本日のメニューを彩るのだ。

「僕らのビールはプロ向けでもありますが、根底あるのはクラフトビールを知らない人に、どれだけ伝えられるかなんです。彼らが気づいたら飲み干してしまった!となるようなものを作りたいんです」。

すべての起源は、自分たちが飲みたい&楽しみたいスタイルの素直な実現。ここには外観の価値観から解放された「ゴールデンバブ」というオリジナルの時間が流れている。

DATA

GOLD’N BUB

ゴールデンバブ
神奈川県 茅ヶ崎市 幸町 23-21 ブリーゼ茅ヶ崎 1F
TEL. 0467-67-7916
OPEN. 17:00〜26:00
CLOSE. 月

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「湘南を代表するクラフトビール専門店。丁寧にハンドメイドでホップを紡ぐ姿や迫力あるブルワリーを見ながら、新鮮なビールを飲む喜びは計り知れない。ビールだけでなく『バルパンチョ』と同様の本格的な料理を楽しめるのも魅力です」

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