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GUIDE SPOT 葉山旭屋牛肉店 葉山 | 肉屋
葉山のローカルたちに愛され続ける肉屋がある。森戸海岸からすぐ、葉山元町の交差点近くに店を構える明治34年(1901年)創業の「旭屋牛肉店」だ。 人々の出入りで常に賑わう店内や、広々としたオープンバックヤード。そこには、白衣と白帽に身を包んだ従業員たちが丸ごとの豚を手際よく骨抜き整形する姿、客たちに最適なアドバイスをする姿がある。疑いのない旭屋の食材と仕事の質の高さがリアルに伝わってくる。 葉山が誇るブランド牛「葉山牛」をメインに、バリエーション豊かな豚肉やこだわりの製法で作られたハムやベーコンのラインナップ——その傍で、この店が力を入れるのが自家製の惣菜の数々だ。中でも、故・石原悠次郎も愛したという「葉山コロッケ」が地元内外からの一番人気だ。 サクッとした衣、男爵芋と玉ねぎの甘み、特選ミンチが特徴的な1個90円の葉山コロッケは、小ぶりでペロリといただける。サンドにできる「皮パン」も店頭で売られているものだから、イートインや海水浴のお供にできるのが、ここ旭屋での定番スタイルとなっている。さらに、自家製ポテトサラダとマカロニサラダを挟んで、サンドをグレードアップするのもいい。 「毎朝、サラダ用のマヨネーズとホワイトソースづくりからスタートするのが日課なんです。それがなきゃ”旭屋オンリーワン” にならないからね(笑)」とは75歳になる4代目の北村 剛さん。5代目の息子さんの時代に突入しても、店頭に立ち客や従業員との対話を大切にする。ここにあるものは、すべて手をかけたモノ。そして、人とのつながりも手をかけ大切にするのが「旭屋牛肉店」だ。そこに、愛され続ける葉山の美食の本質がある。
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「小学生の頃から、お小遣いがあれば、コロッケを食べに通っていた場所。一度食べたら忘れられません。専用の皮パンの中にコロッケとポテトサラダをサンドし、近くの森戸海岸で食べると最高です」
飛内航太さん