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GUIDE SPOT SYOKU-YABO 農園 横須賀・芦名 | 農園・レストラン
葉山から秋谷を抜け、国道134号線を折れた大楠山の麓に「SYOKU-YABO農園」はある。日本中を旅して豊かな郷土の食文化に目覚めた眞中やすさんが、“食のあり方を変えていきたい”という熱い思いを胸につくり上げた。1年以上をかけ手つかずの土地を自らの手で開墾した農園は、季節ごとに旬をむかえる多くの野菜を栽培する畑を軸に、農園レストラン、様々なイベントが行える野外広場やステージなどで構成される。
レストランでは、ここで収穫される無農薬無化学肥料の野菜を使い、各地の伝統的な無添加調味料のみで調理される定食を味わうことができる。食材本来の滋味が際立つおいしさを感じたのなら、“この食材はどこでつくられたのか? なぜおいしいのか?”とぜひ振り返ってほしい。農園のスローガン「感性を鍛えよ!」は、そんな “食の野望”=“SYOKU-YABO” に基づいたものなのだ。
料理を園内の好きな場所で食べられるのもここでの楽しみの一つだが、裏山を散策したり、野外ステージや広場、レストランの夜版「スナックひかり」でオリジナルのイベントを行えるのもまた魅力だ。人里から離れているので夜でも音を気にせずにライブも行え、まさに自然環境を五感で享受しながらさまざまに楽しめる。そんないろいろな可能性に多くの人が集まってくれるのも、新しいことを創造するヒッピー的な葉山の文化圏に触れる地であることが大きいと、眞中さんは思っている。
中でも今後注力したいという “農園ウェディング”には、これまで以上に魅力を見い出している。のどかな自然の中、心のこもった手づくりウェディングを行った多くのカップルとは強い絆、長い付き合いが生まれるという。また、式に参列しなければここを知らなかったであろう人々との出会いにもすばらしさを感じている。それはここでつくる野菜と同様、この農園で命が紡がれていくように思えるからであり、より多くの人に食に対する考えを深めてもらえるチャンスだと感じているからだ。
もし「SYOKU-YABO農園」を訪れたなら、“感性を鍛える” 第一歩は、「農園レストラン」での定食につく味噌汁のための味噌選びとなるだろう。全国から取り寄せた30種類以上の味噌から自分好みのものを選ぶことは、意外と難しいかもしれない!
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「代表のやす君は天才ギターリストでもあり、大先輩。ここで取れる野菜やつくられる料理はすべておいしい。場所も最高なんだ」志津野 雷さん