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GUIDE SPOT Wailea Canoe Club Japan 鎌倉 | カヌークラブ
材木座を拠点にする「ワイレアカヌークラブ ジャパン」は、カヌー界のレジェンド、ラリー・ミラー氏がマウイ島で主宰する「Wailea Canoe Club」の姉妹クラブだ。アウトリガーカヌーの日本上陸以前からラリー氏と友好関係にあり、約20年となる日本のアウトリガーカヌーの歴史に寄り添ってきた木下健二さんにより2016年に誕生した。
長さ15m、重さ200kgのカヌーに浮力体を片サイドつけた二艘から成るアウトリガーカヌーは、6人のシングルパドルでリズムを合わせ漕ぎゆくスポーツだ。その魅力は、人力によること、そして人力でどこまでも漕いでいけることだ。サーフィンでさえ200mがせいぜいだが、カヌーであれば初心者でさえどこまでも沖に出ることができる。さらに仲間とパドルを合わせることが、自然と家族のような絆を築き上げるという。仲間と沖から見る景色に感激しない人はいないだろう。
現在クラブには7〜70歳までの40名のメンバーが所属する。土日午前中の練習をベースに、平日もメンバーが集まればいつでも練習ができる体制だ。また、メンバー以外が参加できる体験コースも設定し、子どもから高齢者、身障者にも開かれたクラブを目指している。
そもそも「Wailea Canoe Club Japan」発足の発端は、本場ハワイのカヌークラブの原点、“みんなでつくるみんなのクラブ” の形へのこだわりだった。「ルールはありますが、基本的にみんなが平等で自由なんです。 自由ということは “責任がある”ということでもあるんです。そして僕は、クラブのコーチとはこのカヌー自身と海だと捉えています。カヌーと海からたくさんのことが学べます。ただし、学ぼうとしなければ何も教えてくれないのです」と木下さんが語る。
メンバーたちの海での目の輝きはとても印象的だ。誰もが主人公であり、ここでのすべてがチャレンジで成長の糧、そして楽しさであることを知っているのだ。海の魅力を知りに、良き仲間との出会いに、ぜひ訪れて欲しいクラブだ。
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「僕が海に近づけた理由はアウトリガーカヌーがきっかけ。海を知ると山ととても似ていると感じます。同時にまったく新しい世界でもあり新たなフィーリングを得ることができました。僕にとって自然は、人生を豊かにしてくれるものだと再確認させてくれる場所です」佐々木明さん