CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット
GUIDE SPOT 逗子市小坪 逗子 | 町
静かな海辺の町、小坪。人口 8000 人ほどの小さな町は、どの湘南エリアにある町とも異なり、国道 134 号線が通らぬことで渋滞とも無縁。鎌倉や逗子市中心部とも尾根筋によって隔たれた土地のため、昔ながらののどかな日本の暮らしが今に保たれている。聞けば、かつて源 頼朝が猛妻・政子から、愛人の亀の前を隠した場所だという逸話も残るほど。さまざまな喧騒から隔離された平和な土地、そんな個性が地名の由来にもなっている。
富士山や江ノ島、伊豆半島を望む風光明媚な景色を自慢とし、鎌倉時代から栄えた漁港のある「小坪海岸」が古くからこの町の中心となっている。町には神社が点在し、住人は1年の豊漁と海上安全を祈願する多くの伝統行事を大切に暮らしている。
西には鎌倉時代に築かれた日本最古の人工港跡「和賀江嶋(わがえのしま)」があり、東には逗子で唯一の自然海岸「大崎」が。潮が引けば、子どもたちにとっての格好の磯遊び場となる。また、70年代に誕生した「リビエラ逗子マリーナ」も、今では高いヤシの木々をアイコンに、小坪の個性としてなじんでいる。
“ 昔ながら” が、小坪の豊かさであり魅力。それを深く愛し、守り続ける住人たちもまた魅力的なのだ。
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「生まれ育った町です。小さな地域ですが、魚市場やリビエラ逗子マリーナ、湘南で有数のリーフブレイクポイントもあり、色々と楽しめるとても環境の良い場所だと思っています」
牛尾則行さん