CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット
GUIDE SPOT 花水ラオシャン本店 平塚市 | ラーメン
平塚の海岸沿い、国道134号線とパラレルに走る西海岸通り。ここに行列を成す店「花水ラオシャン本店」がある。ローカルはもちろん、サーファーからサイクリスト、ベルマーレのサポーターや現役選手まで、各地から平塚のソウルフードと称されるここの“タンメン” を求めてやってくる。 “タンメン“と聞くと、 “野菜がたっぷりのった塩味スープ” をイメージされるだろう。だが、ここのタンメンはそれとはまったく違う。まず目を奪われるのは、その澄んだ黄金色のスープの中でしなやかに泳ぐ細麺。具は刻みたまねぎのみという、驚くほどにシンプルなビジュアルだ。鶏ガラと野菜の旨みをベースに、リンゴ酢の酸味が効いた “すっぱうまい” スープを味わえば、その理由もすっと飲み込めるだろう。 滑らかな舌触りと、ほどよい歯応えのある麺を食べ進めていくと、大将から卓上の特製ラー油を入れるようアドバイスが。辛さと香ばしさが加わり、別の顔を見せる“タンメン” に箸は止まらない。気づけば最後の一滴まで飲み干してしまう一杯だ。 リピーターとファンの多さに、ここでは友人や知人と隣り合わせになったり、顔なじみになる人ができたりというのが日常茶飯事だ。この地で唯一無二の味を守り続けること60年以上。3代目大将・相澤孝文さんと客たちとのカウンター越しの和やかなやりとりが、コミュニティを育む場としての花水ラオシャン本店の姿をも感じさせる。
RECOMMENDED BY
「自転車でのトレーニング中によく立寄ります。なんと言ってもさっぱりしたシンプルなこのタンメンを、僕は湘南の最高峰だと思っています」芝田満之さん
「仕事の節目に必ず行きます。昔から大好きな店です。今の店舗は設計デザインさせていただきました(ファンだったので光栄でした)。タンメンもおつまみも絶品で、大将との気ままな会話が気持ちの良いお店。平塚のホームです」和田義之さん