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GUIDE SPOT 石垣山一夜城 小田原 | 歴史公園
“難攻不落”と言われた小田原城から、西へおよそ3km。天下統一を目指す豊臣秀吉が、小田原城に籠城する北条家を降伏させるべく、本陣として築いた総石垣の城が「石垣山一夜城」だ。歴史公園となった園内の旧城道には今も石垣が見られ、かつての面影が今に残る。 「一夜城」と言えば、有名なエピソードがある。天正18(1590)年、豊臣秀吉は、徳川家康や伊達正宗など名だたる戦国武将を集結させ、22万ともいわれる兵力を動員し、小田原城を包囲した。秀吉は、城に攻め込む一方で、約4万人を導入し、石垣山に密かに築城を始めていた。山頂の林の中に塀や櫓の骨組みを造り、白紙を張って白壁のように見せかけ、完成前日に周りの樹木を一夜で伐採。まるで一夜にして、城が出現したかのように見せたという。小田原城中の将兵らは、それを見て驚き、士気を失い、北条氏直が降伏したという逸話だ。 公園入口から10分も歩けば、標高257mの本丸跡にある物見台に辿り着く。ここからの絶景は必見だ。小田原を一望し、三浦半島や房総半島まで見渡すことができる。当時の決戦を想像しながら眺めれば、かなり感慨深いものになるだろう。
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「秀吉の小田原攻めの時に造られた。小田原の海や町全体が良く見えてきて絶景である」
高橋台一さん