MODERN LIVING x PADDLER special collaboration

MODERN LIVING x PADDLER 心をOFFにできる家とは?
Vol.4 懐かしい思い出を未来に伝える家
by スタイル工房

「豊かさ」の基盤が、物質的なことからクオリティオブライフへと変わってきた今、
暮らしのONとOFF、シティライフとスローライフのバランスを大切にする人が増えています。
この時代に求められる、充実したOFFを過ごすことのできる家づくりについて4話に渡り考えます。

  Text: Sae Yamane

“ 100年安心に暮らす ”

50年の間家族で暮らした家に、母と娘夫婦の3人で住むことになり、フルリノベーションを計画。住み手が強く希望したのは、その歴史を踏まえ、さらに長く安心して、快適に暮らし続けることができる住まい。「父が建てた時の思い出を残しながら、耐震、断熱の性能を上げたい」というもうひとつの要望に応え、さらに50年住める家が完成しました。

平日は山梨で農業を営む娘夫婦は、この家で週末を過ごします。普段ひとりで過ごす母の寝室とLDKを1階に配置。母の部屋は和室をフローリングへと変えましたが、真壁はそのままにデザイン性の高い階段を再利用してLDKに取り込み、開放的な空間に仕上げました。また、大きな掃き出し窓を庭に面して設えることで、新設したウッドデッキと内外がつながり、広さを感じつつ、庭にも出やすい空間構成に。懐かしさと新しさが同居した家族のだんらんの場になりました。

住み手の思いに寄り添ったデザインを実現したのは、多彩なリノベーションのスタイルを提案することで有名な「スタイル工房」。娘さんのご主人が集めた化石のコレクションをインテリアに生かすことはできないか? という相談には、 床下に強化ガラスを使った展示スペースを設け、壁面にもタイルと共に化石を埋め込む提案を。また娘夫婦と母の生活が一緒になったときに、互いの生活スタイルが自然と溶け込めるようにという細かい配慮をちりばめるなど、大切に長く住み続けたい家を丁寧にプロデュースしています。
タイルの壁面の一部に化石を張り、足元には強化ガラス越しに化石を楽しめる
使いやすさ重視のキッチン、母と娘が一緒に調理できる十分なスぺースを確保

昔の家の面影を残す、新しくて住みやすい家

リビングからもキッチンからもアクセスしやすい庭は、ガーデニングやバーベキュー、お茶会に最適な空間

父の建てた家で使われていた階段をそのまま用いた


スタイル工房

住み続ける家を、ライフスタイルに寄り添い提案

リフォーム、リノベーションに定評のある、住まいづくりの専門店。「今の住まいのポテンシャル を最大限に生かし、新しい価値を生み出す」を念頭に、ひとりひとりのライフスタイルに寄り添い、 家族が長く幸せに暮らすための最良のプランを提案。耐震性や断熱性といった暮らしをより安全で快適にすることにも力を入れ、家を内側からも支える建築を大切にしている。住まいの悩みや希望、暮らし方をプロのプランナーに気軽に相談しながら住まいづくりを進めることができる。

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MODERN LIVING

創刊1951年以来、いつの時代も日本の住宅シーンをリードしてきた『モダンリビング』(ハースト婦人画報社 発行)。建築、インテリアの両面から現代の美しく豊かなライフスタイルを提案し続けている。雑誌、デジタル(ウェブサイト、デジタルブック)、リアル(セミナー、アザービジネス)という3分野を網羅し、一般読者からデザイン・インテリアのプロまで、幅広い層にファンをもつ。

*本連動企画は10月7日発売の雑誌『MODERN LIVING』内、およびその公式サイトからもご覧にいただけますhttp://modernliving.jp/