PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載
FOOD BATON 中華そば トランポリン 新田直子さんの中華そば
海や山、自然に恵まれた湘南には、季節折々の旬な 食材が集まる。
その食の豊かさにひかれて、この地に暮らす料理人は多い。
食のバトンがつなぐ、湘南のテーブルストーリーに耳を傾けてみよう。
今回、ザ・マーケット・エスイーワンの新 安夫さんさんから、フードバトンを引き継ぐのは、
「中華そば トランポリン」の新田直子さんだ。
「#010ザ・マーケット・エスイーワン 新 安夫さんのジェラート」はこちらから
Photos : Pero Text : Paddler
ヨガとラーメンのおいしい関係
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。目の前の路上に江ノ電が通ると「中華そば トランポリン」の店内は、リズミカルな音に包まれる。目の前には、白い湯気を上げた1杯の中華そば。ひと口スープをすすると思わず笑みが浮かぶ。
店主の新田直子さんは、ヨガインストラクターとしても活躍中と、ちょっと変わった経歴の持ち主だ。麺好き、ラーメン好きが高じて、半年ほど前に自らラーメン屋を鎌倉・腰越にオープンさせた。ヘルシーなヨガとちょっとジャンクフード的なイメージがあるラーメン。あまり結びつかないのだが……。
新田さん曰く「ヨガと食は同じところにあります。結局、どちらも体の健康ためのものですから。ほしい分だけでなくて、自分のちょうどいい分を満たすことが大切なんです。食べて体が元気で健康になるラーメンを作りたかった」
それだけに、新田さんの手がけるラーメンは実にやさしい。だが、滋味にあふれ、そこには芯がある。「もともと出汁をとるのがすごく好きだったので、しかも和食の出汁」と言うように、スープには何よりも力を入れる。鶏や魚介ベースの出汁に柿や梨など季節のフルーツやショウガをブレンド。もちろん化学調味料は一切使わない。麺も自分が納得いくものを手作りし、チャーシューや薬味などの脇役にも抜かりはない。↙︎
ガタンゴトン、ガタンゴトン……。目の前の路上に江ノ電が通ると「中華そば トランポリン」の店内は、リズミカルな音に包まれる。目の前には、白い湯気を上げた1杯の中華そば。ひと口スープをすすると思わず笑みが浮かぶ。
店主の新田直子さんは、ヨガインストラクターとしても活躍中と、ちょっと変わった経歴の持ち主だ。麺好き、ラーメン好きが高じて、半年ほど前に自らラーメン屋を鎌倉・腰越にオープンさせた。ヘルシーなヨガとちょっとジャンクフード的なイメージがあるラーメン。あまり結びつかないのだが……。
新田さん曰く「ヨガと食は同じところにあります。結局、どちらも体の健康ためのものですから。ほしい分だけでなくて、自分のちょうどいい分を満たすことが大切なんです。食べて体が元気で健康になるラーメンを作りたかった」
それだけに、新田さんの手がけるラーメンは実にやさしい。だが、滋味にあふれ、そこには芯がある。「もともと出汁をとるのがすごく好きだったので、しかも和食の出汁」と言うように、スープには何よりも力を入れる。鶏や魚介ベースの出汁に柿や梨など季節のフルーツやショウガをブレンド。もちろん化学調味料は一切使わない。麺も自分が納得いくものを手作りし、チャーシューや薬味などの脇役にも抜かりはない。↙︎
おいしい! の連鎖を目指して
こだわり抜いた中華そばだが、当の本人は「『何かこういう感じのものを作りたい』というのはあるんですけど、考えれば考えるほどいいものはできないんですよ、私」と笑う。実は新田さんはラーメン屋での修行経験はなし。飲食業もアルバイト程度という素人。
店のオープン前から1年かけて出店の準備。試行錯誤を重ねてようやく納得できるスープが完成したのは、開店1週間前。日々「気づき」があり、スープやレシピに手を加えている。今ではリーピーターもできて、「トランポリン」の中華そばのファンが急増中だ。
「毎日が勉強です。朝仕込みをしていて、納得ができるスープができなくて、『あ、これはダメだ。オープンしない方がいいかな……』と、スープを捨ててしまうこともありました。最近はあまりないんですが……いや、ありました」と苦笑い。
前向きな新田さんの人柄に惹かれる地元の常連も少なくない。カウンター越しから、あたたかく見守る。
「お客さんの5分の4くらいのが、『おいしい』と言って帰ってくれる日があるんです。店の中がそういう空気だったのか、本当においしかったのか……。そういう連鎖が起きた時は、もう、幸せですね」
こだわり抜いた中華そばだが、当の本人は「『何かこういう感じのものを作りたい』というのはあるんですけど、考えれば考えるほどいいものはできないんですよ、私」と笑う。実は新田さんはラーメン屋での修行経験はなし。飲食業もアルバイト程度という素人。
店のオープン前から1年かけて出店の準備。試行錯誤を重ねてようやく納得できるスープが完成したのは、開店1週間前。日々「気づき」があり、スープやレシピに手を加えている。今ではリーピーターもできて、「トランポリン」の中華そばのファンが急増中だ。
「毎日が勉強です。朝仕込みをしていて、納得ができるスープができなくて、『あ、これはダメだ。オープンしない方がいいかな……』と、スープを捨ててしまうこともありました。最近はあまりないんですが……いや、ありました」と苦笑い。
前向きな新田さんの人柄に惹かれる地元の常連も少なくない。カウンター越しから、あたたかく見守る。
「お客さんの5分の4くらいのが、『おいしい』と言って帰ってくれる日があるんです。店の中がそういう空気だったのか、本当においしかったのか……。そういう連鎖が起きた時は、もう、幸せですね」
WHERE THE NEXT?
新田さんオススメの一軒は?
ビストロ copain (逗子)
「学生時代からの知り合いがオープンしたビストロです。なんでもおいしいですが、おすすめはいろんな味が楽しめる前菜です」(新田)
新田さんオススメの一軒は?
ビストロ copain (逗子)
「学生時代からの知り合いがオープンしたビストロです。なんでもおいしいですが、おすすめはいろんな味が楽しめる前菜です」(新田)
中華そば トランポリン