CITY GUIDE THE PADDLERが紹介するとっておきのスポット

GUIDE SPOT たらば書房 鎌倉 | 書店

Photo&Text:Miku Kamiura  

鎌倉駅西口、改札からその姿が見えるほどの近さに「たらば書房」はある。見た目は、よくある町の本屋。ところが、いざ本棚をのぞくと、どこかひっかかる本が目に飛び込んでくる。『往復書簡 初恋と不倫』(リトルモア)、『刑務所の読書クラブ』(原書房)、『極夜』(新潮社)など、気になるタイトルに、つい目が離せなくなる。

「おしゃれに本が並んでいるよりも、ゴチャゴチャした棚の中から、宝探しみたいに本が見つかるような売り場がいいかな」
そう語るのは店長の川瀬由美子さん。書店員になってもう30年以上になる。その選書には定評があり、出版業界の第一線で活躍する人にもファンも多い。川瀬さんが本を並べる様子を見ていると、パッパッと置いただけなのに、収まるべき場所に収められ、本棚から「読んでみて」と声が聞こえてくるよう。

鎌倉は自分らしい暮らしを大切にしている人が多い。それゆえ、鎌倉在住の養老孟司さんと建築家・隈研吾さんの共著『日本人はどう住まうべきか?』(新潮文庫)がよく売れたり、鎌倉を拠点に古民家移築を生業する建築家・瀧下嘉弘さんによる写真集『THE ART OF SHIGUCHI 仕口−白山の木霊』(仕口堂)といった、ニッチな本を扱っていたりする。ほかにも、鎌倉や自然に関する本も充実している。

川瀬さんは、選書についていろいろな人に聞かれるそうだが、「おもしろそうな本を並べて、お店で待っているだけ」とあっけらかん。だが、訪れてみると、その意味がきっとわかるはずだ。

DATA

たらば書房

神奈川県鎌倉市御成町11-40
Tel. 0467-22-2492
OPEN. 9:30〜21:00(月〜土)9:30〜19:00(日・祝)
CLOSE. 無休

RECOMMENDED BY

「どこにいても、ちょっと空いてる時間があれば本屋に入って端から見て歩くのが好き。ここは小さな本屋さんなのに、品揃えというか、置いてある本が僕の好みにぴったりで、とても気に入ってます」

小林 崇さん