PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

FEATURE ワインに封印されたサーファー達のメッセージ
オーガニックワインZIO BAFFA

ぶどうの収穫を終えたワイナリーオーナー、ピエルジョルジョがトスカーナから、
そして映画『Bella Vita』の監督、ジェイソン・バッファがカリフォルニアから湘南にやってきた。
彼らが「僕らのメッセージボトル」と呼ぶ『ZIO BAFFA(ジオ・バッファ)』を抱えて。
今季彼らのワインが本格的に湘南に上陸する。
サーファーでもある彼らがこのワインに込めたメッセージとは?

2017.11.01 WED | UP

Photos : U-SKE・ZIO BAFFA  Text : Paddler

ワインに託したオーセンティックな体験

2015年、ジェイソン・バッファは1つの映画『Bella Vita(美しい人生)』を製作した。イタリア人とアメリカ人の両親をもつプロサーファーで、環境保全活動家の主人公クリス・デル・モロが、自らのルーツを巡るイタリアの旅を追ったロードムービーだ。元々サーフィンを通じた2人の友人だったのが、ピエルジョルジョ・カステラーニ。彼のトスカーナの農園で収録されたシーンには、ぶどうを共に収穫し、ワインを片手に大きなテーブルを囲む彼らの姿があった。そんな豊かな時間を分かち合う現場から誕生したのが『ZIO BAFFA』だ。
 
「僕らはこの映画製作を通じ、深い友情を育みました。ピエルジョルジョの農園では、リアルにアットホームを感じられる数々の体験があり、誰もが幸せでした。そこでは、サーフィンや食、家族や友人を愛する気持ちや文化を素直に共有することができたのです。ピエルジョルジョはよく『ワインは人生の一部』だと言います。まさにその通りで、イタリアではワインが常にテーブルにあり、人生そのものである『食』に寄り添っている。僕らは、まさにワインを通して強い絆が生まれたのだと感じているのです。僕らはそんなシンプルでオーセンティック(=普遍的)な暮らし方や体験を、このワインを通じて多くの人にシェアしようと決心したのです」とジェイソン。

彼ら3人は、自らが信じるオーセンティックなライフスタイルの象徴として、オーガニックワイン『ZIO BAFFA』を誕生させたのだ。「自然との共存」、「安全な食文化」、「仲間とのダイアログが生まれる豊かな時間」を約束するワインを。↙︎
ワインのルーツ、ワインの楽しみ方

ところが日本では、ワインが一般の卓上の定番になるまでには、まだまだ敷居が高いのが現状だ。銘柄やブドウ品種、保存温度や値段など、少々ややこしい。

「ワインは何世紀にも渡り、農園オーナー達の高い志と情熱の元に生まれてきました。しかし最近、かつて高いプレステージを誇ったワインに限って、人気が落ちている傾向が見受けられます。それは、大手の資本が介入しすぎて本来のアイデンティティを失い、ワインが金銭単位のものとなってしまったからです。今やもう銘柄や値段で判断できる時代ではなくなりました。ワインは本来、エモーションや文化単位のものなのです。もっと自由に自分の好みを選び、好きなスタイルで飲んでほしい。なぜなら、仲間と楽しく飲めることや、人と人を繋ぐダイアログを生むことこそが、ワインの普遍的価値、ルーツだからなのです」

そう語るピエルジョルジョは、『ZIO BAFFA』が日常的に飲めるカジュアルなワインであることにこだわった。日本に上陸したのは、ミディアムボディでソフトな口当たりの赤、そして爽快な柑橘系の風味の白だ。どちらもアルコール度を12.5%に抑え、飲みやすさを大切にしている。近年ヨーロッパでは、健康やオーガニック志向の高まりもあり、熟成年が長くなく、原産品種のブドウそのものが生きたフレッシュなワインが人気でもある。

「イタリアでは、どの家庭の食卓にも必ずワインがあります。イタリア人は、日本人の年間6L/人に対して60L/人のワインを消費しています。僕らは、ワインと炭酸水を50/50で割って飲む『ビーチクレッタ(=自転車の意)』も楽しむし、夏には、赤ワインを冷蔵庫で冷やして飲む事さえ普通にします。日本でももっと気軽にワインを楽しんでほしい」↙︎
波とワインの間にみる夢

『ZIO BAFFA』という名は、冗談好きのジェイソン監督につけられたあだ名「アンクル・バッファ(=バッファおじさん)」に由来する。3人のサーファーは、そんなアットホームな名前のワインに、実は壮大なプロジェクトを見つめている。

このワインに利用されるぶどうは、6世代目に当たるピエルジョルジョが抱えるカステラーニの農園で栽培、手収穫されたもの。人と自然環境に優しい、多品種共存の伝統的オーガニック農法を基盤にした畑からの産物だ。コルクにはもちろん天然コルクを選んだ。それも、栓に斜めのそり込みを入れた独自のT型スクリューコルクを採用している。ワインとコルクという天然素材同士の相性、屋外でもオープナーなしに開けられ、栓を再利用できる利便性と気軽さを目的にしている。そして何より、生態系への配慮が大前提なのだ。

「天然コルクの生産法を知っていますか? コルクは最も古典的かつフェアな農法の元に成り立っています。コルクは木の幹の皮を剥いで作られ、その木は9年かけて皮を再生します。そう、木の伐採が必要無いのです。コルクの森を抱える農家は、自然と生命に敬意を払い、森を後世に残してゆくことと真剣に向き合っています。プラスチックコルクには決して置き換えられないことなのです」

再生できるボトルや再生紙のラベル、自然由来のインク……。すべてのディテールに、そんな様々なストーリーが存在している。彼らは、ワインづくりに汚れたビジネスの介入を決して許さないのだ。
とはいえ、このプロジェクトをグローバルに分かち合うには時間がかかる。だからこそ、彼らはまずコアなコミュニティへのアプローチを決心した。サーファーたちへだ。

「僕らにとって、サーファー達以上に思いをスムーズに共有できるコミュニティはありません。サーフィンをするということは、共存とシェアを意味します。僕らは情熱やエモーションを常に共有しており、自然がファンタスティックな経験を与えてくれることも知っているのです 」

ワインという名の彼らのメッセージボトル。きっとこの湘南で、多くの人の手に届くだろう。

INFORMATION

ZIO BAFFA ORGANIC WINES

公式ウェブサイト
http://www.ziobaffa.com/

「ジオ・バッファ」 白 ピノグリージョ ビオロジコ 小売価格 1,800円(税抜)
「ジオ・バッファ」 赤 トスカーナ ロッソ ビオロジコ 小売価格 1,800円(税抜)

湘南、東京での取り扱い店舗:
材木座テラス 3F POST by HONEY/湘南 T-SITE 1号館2F 湘南ラウンジ/surfers ZUSHI/TOKUOKA GINZA/ボンルパ麻布十番/ボンルパ中目黒/

レストラン・小売店等へのお取り扱いについて:
ZIO BAFFA アンバサダー
間庭(まにわ)さやか
090-6946-0844
sayakamaniwa0831@gmail.com