PADDLER’S EYE 湘南の今を独自取材した特集と連載

SHONAN CODE Shonan Code #002
In Praise of Traditional Homes
伝統家屋を讃えて
日本の美意識・風土に寄り添う湘南の家

湘南にはすばらしい自然、文化、伝統、技術、営みが息づいている。
それらは大切に守られ、ときに進化し、常に住民に寄り添ってきた。
PADDLERは、様々な地域の事象を取材しながら、
湘南本来の魅力を残してゆくための「基準=コード」を、1条ずつ紡いでいくことにした。
コードを導き出すのは、ジャーナリストのグレゴリー・スター。
コードNo.2は “ 湘南の住まいのカタチ” にフォーカス。

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Photo:Nobuo Yano  Text:Gregory Starr

もう20年も前のことだ。東京暮らしをしていた僕に、友人たちが湘南の海岸沿いにある古民家を一緒にシェアしないかと誘ってきた。その家は、サーファーやビーチへの観光客、都心から週末の休息を求めてやってくる人々に長年使われてきた場所だった。柱や梁(はり)はペイントされ、床には茶色のカーペットが敷かれていた。オフィスチェアや壊れかけのメタルランプ、古いピンナップポスターなど、どこからやって来たのか、そんな内装が過去の記憶を色濃く残していた。

僕は当初、海で過ごすための場所として以上にこの家に興味を持たなかった。だがある日、何をすることもなく、羽根板でふさがれた室内の一部から数枚の板をはがしてみた。すると、そこに19世紀の波紋ガラスからなる開口部が現れたのだ。それはちょうど夕刻の頃。夕陽が窓ガラスを介し、唯一昔の姿を残したトイレの木製の扉を照らし出した。そして一瞬、扉は豊かな赤褐色に姿を変え、美しい木目を浮き彫りにした。

その日から僕の週末は、壁の修理、窓の掃除から始まるようになった。壁の修復を終えると、今度はボロボロのじゅうたんを引き裂き、畳の床の復元に力を注いだ。そして、床や柱、梁のペイントを取り除き、かつての姿に戻すことには数ヶ月を要した。さらに、障子の戸走りを滑らかにし、迷路のような電気配線をやり直し、家をさらに磨きあげたのだ。

そんな作業の最中、僕は谷崎潤一郎による美しい著書と巡り合った。1993年著の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』だ。この本は、日本家屋に隠れる優美を発見するという、僕がこの家でまさに体験していることを綿密に綴っていた。谷崎はこの著書で、日本独特の美学を大切にする精神が失われゆくことを嘆いていた。彼は、吸いものや、畳に映るろうそくの輝き、和紙の質感や食器の優雅さなど、繊細な美しさに傾倒し、多く書き綴っている。僕が気に入っている一節に、伝統的な日本家屋の荒塗りの壁に映し出された一瞬の夕陽を観察する記述がある。

物事の自然な姿に美しさを見い出そうとする日本と、クリーンできらびやか、かつ目新しいものを良しとする西洋の間には、とても大きな違いがある。この本には、繊細さと慎みの中にこそ、大切にすべき日本の優雅な温もりがあるという ”影の中に美を見つける” という本質的なテーマが貫かれている。↙︎
この上なくモダン、そしてエコフレンドリー

『陰翳礼讃』と僕が修復したその家は、僕の人生を変えてしまった。もちろん、長年にわたり、僕は日本食(世界的トレンドになるずっと前から)や芸術とデザイン(柳宗理から横尾忠則、teamLabに至るまで)、映画など、書き出したら切りがないが、日本文化に強く魅了されてきた。だが、伝統的な日本家屋に限っては、過去に置き去りにされたものと感じていた——寒く、居心地悪く、不便なものと。

ところが、家を修復しながら、また日本の建築についての本や雑誌を読みあさるうちに、それが正反対であることに気づかされたのだ。ナチュラルでミニマムな内装は、実はこの上なくモダンだったのだ。

畳の柔らかさはなんとも心地よく、夜にはみんなが集まり、パーティの後には手足を投げ出して寛いだ。キッチンの床下収納や、障子戸の配置による風通しなど、数々の細やかな内装は、利便性を巧みに形にしたもの。伝統的な住宅スタイルが、どれほど先を行くものであったのか。僕は伝統的な日本家屋が、エコ・フレンドリーな暮らしを最大限に配慮し実現されたものかに気づいたのだ。

そして数年後、僕は家族とこの家に引っ越すことを決心した。小さな家を住み心地よくリフォームしようとしたが、残念にもいくつもの障壁にぶち当たってしまった——基礎は崩壊しかけ、多くの柱は破損。さらに、過去の借り手たちによる酷使が、救済不可能な状態にまで追いやっていたのだ。だが、深くのめり込んで得た伝統家屋の知識のおかげで、僕らはそれに怯む(ひるむ)ことはなかった。

さらに、真鶴から葉山に至るまで、相模湾沿岸地域の住宅づくりに豊富な経験を持つ、加賀妻工務店と巡り会うことができた。日本の樹と自然素材へのこだわり、日本古来の棟梁制を重んじた自社の大工と専属の職人による仕事、世代を超え継承される家づくり——それが彼らの確固たるフィロソフィーだった。そして、僕は彼らとの最初の面会で、自分の正しい選択を確信した。彼らは『陰翳礼讃』を持参した僕が求めていることを、ズバリ正確に理解していたのだ。

そして2年後。加賀妻工務店の仲間たちと多くの時間を費やし、僕らは望んだすべてを抱えるこの家に引っ越した。僕らは、床板を含め、この家で使われていた建具を最大限再利用した。また、日本式の浴室とアメリカの薪ストーブを混在させるなど、和洋のスタイルの利便性をうまく融合させた。そして何より、最新技術が昔ながらのものをより効果的にすることを身をもって知った——自然の断熱材や珪藻土の壁の素晴らしさなど。↙︎
日本家屋の心地よさと湘南の風土

8年後となる今、僕には何ひとつとして後悔することはない。それどころか、日本家屋の特性が与えてくれるものに、これまで以上に喜びを感じている。

僕らはダイニングでも、畳の部屋の座卓でも食事を楽しみ、たとえそれぞれが別の部屋にいたとしても、引き戸や窓を開け放てばひと続きになれ、反対に宿泊するゲストのために個室をつくることもできる。東側の広い軒先は、朝の涼やかさを日中保ち、珪藻土の壁は湿気を吸収してくれるので、夏にエアコンを使うことはめったにない。時を経て艶をました無垢杉の床は、冬には「床暖房を使っているのか?」とよく聞かれるほど温もりがある。

そしてこの独特の温もりは、和紙に映る光や照明によるところも大きいと実感している。僕は、自分と同じように都心から葉山に移住し10年になる國納由弘さんに「光」について聞いた。彼は、日本を代表する照明メーカー「YAMAGIWA」のマーケティングディレクターでもある。

彼は、僕らが感じる「光」とは、僕らを取り巻くモノへの「反射」を感じることなのだと教えてくれた。障子や畳、無垢材や漆喰の壁——自然素材を用いた伝統的な内装に反射した光は、当然と柔らかく、温もりがあり、より快適に感じるのだと。彼はこの日、偶然にも自宅から自身の『陰翳礼讃』を持参していた。この本の愛読者であり、感銘を受けたひとりだと聞き、僕はとても嬉しくなった。

彼は、「光」が精神面に多大な影響を与えることを熟知していた。人々が頭上から煌々(こうこう)と光を注ぐ蛍光灯などの直接照明から、間接照明のアレンジでより自然な環境づくりをするようになった傾向についても話してくれた。それはまさに、従来の和の暮らしに振り返るものだと。

「私たちは薄暗い湘南で見る月を鮮明に感じ、癒され、また障子越しの朝日に自然と目覚めることができます。それが本来の自然な人のメカニズムなんです。伝統的な日本家屋や、自然に囲まれた湘南の土地は、そんな人の生態に沿う健康的なものだと思います」↙︎
まるで繭のような照明「MAYUHANA」は、グラスファイバーと樹脂からなる巻糸による二重シェードから柔らかい光を届ける。建築家、伊東豊雄のデザイン。和様を問わず空間をモダンに演出 / YAMAGIWA
【右上】「YAMAGIWA」のマーケティングディレクターで、葉山在住の國納由弘さん。【右下】 茅ヶ崎拠点の「加賀妻工務店」取締役社長の高橋一総さん。
どの時代も外国人を惹きつけてきたのは
“本来の日本文化” の感触


今や僕は、自宅の「洋」と「和」を細かく意識することはなくなった。それら両者が、快適な家として馴染んでいるからだ。だが、柔らかい畳や和紙に映る光の温もり、無垢材に囲まれた環境なしの生活はもはや考えられない。

加賀妻工務店の取締役社長で、建築家の高橋一総さんは、自分たちが質の高い「洋」と「和」の要素を兼ね備えた「湘南スタイル」を今に継承していると言う。そして、そのスタイルとは、近代の夜明けに始まった湘南の別荘時代に築かれたものだという。洗練された伝統的な日本家屋や西洋の屋敷、その両者の良さを融合した家をつくり上げてきた鎌倉や葉山、大磯の人々が成したものだ。

「今も湘南の人たちは、他の地域と比べても、家づくりへのこだわりが強い。自然の素材や内装のディテール、そして住まいを取り巻く環境にとても関心が高い」

湘南の住民たちが、丘や海などを住まいの風景の一部に取り入れようとしていることは確かだ。だが、自然の心地よさを最大限取り入れようとする日本の様式を、新居に取り入れようとする顧客は減少しているという。もはや、畳の部屋の価値も需要も低くなり、障子は外光を遮断するカーテンとブラインドに置き換わってしまったのだ。

くつろいだライフスタイルを実現するのに、カリフォルニアやハワイの住居スタイルを取り入れる欲求を、僕も少しは理解できる。だが、今でも僕が湘南の海岸沿いで最もかっこいい景色と感じるのは、サーフボードやカヤックが、昔ながらの日本家屋に立てかけられているようなものだ。日本のカルチャーは、常に外国文化のアイコンを多く吸収してきた。だが、外国人たちを常に惹きつけ止まないのは、そこに本来の日本文化の特性が生かされたものだ。

僕はこう思う。日本の建築が最も輝くのは、それが「自然の一部である」という日本の伝統が反映しているとき。そして、湘南以上にそんな住宅様式を維持し、または再生できる最適な場所は他にないと。それは、土地を支配するようなものではなく、抱きしめ共存するものとしてこの地域に馴染み、自然環境と調和するはずだ。生態学的にも理想であり、この上なくモダンで、美しい。
だからこそ、僕はそれを第二の『SHONAN CODE』に掲げたい:

SHONAN CODE #002

“ 伝統的な建築と様式を大切にし、家づくりにその特性を取り入れる。
家は、次世代に伝えられる日本文化が生きる場所 ”

筆者グレゴリー・スターは、当記事の中で記述した谷崎潤一郎著の『陰翳礼讃』に深く魅了され、自身の翻訳による英語版『In Praise of Shadows』を出版。日本を代表する建築家、隈研吾による序文も添えられている。日本の建築、食、自然などにおける伝統的な美学に興味を持つ人に心から勧めたい1冊だ。amazon.co.jpにて販売中。

PROFILE

グレゴリー・スター Gregory Starr

アメリカ人ジャーナリスト、編集者、映画評論家。横須賀市秋谷在住。日本在住35年。『プレミア日本版』や『講談社インターナショナル』の編集長を経て、独立。FCCJ(日本外国特派員協会)が出版する『Number1 Shimbun』の編集やTOKYO FM『スカパー! 日曜シネマパーク』のナビゲーターなどで活躍後、出版社「Sora Books」を創立。『ほぼ日』や『Modern Living』など数多くの翻訳エディターとしても活躍。

In Praise of Traditional Homes

ALMOST TWO DECADES AGO, I was living in Tokyo when a few friends persuaded me to share the rent on an old Japanese house on the Shonan Coast. It had been used for many years by surfers, beachcombers and other escape artists seeking a weekend respite from city life, and they had left a record of their stay by painting posts and beams, covering the tatami floors in maroon carpet and furnishing the rooms with discarded office chairs, battered metal lamps and aged pin-up posters.

I had no interest in the house other than as a place to stretch out after swimming and lying on the beach. But one day with nothing to do, I started pulling a few slats from a boarded-up side of the house to find a wall of windows, the glass done in the rippled style of the late 19th century. It was evening and the setting sun reflected through the panes onto a wooden toilet doorway that somehow had escaped the efforts of my predecessors to leave their mark. For a moment, before the light faded, the wood turned a rich red-brown, highlighting the grain.

On my weekends, I began to fix the wall and clean the windows. When the wall was repaired, I tore up the worn carpet and restored the tatami floors. I spent months removing paint from the floors, posts and beams, returning the wood to its natural finish. I smoothed the runners of the shoji doors, redid the maze of electric wiring and sanded some more.

Sometime during this project, I stumbled across a beautiful book by Junichiro Tanizaki in which he explained, in great detail, exactly what I was experiencing in uncovering the ethereal beauty that lay hidden in this house. The book was In Praise of Shadows, written in 1933, and I recommend it strongly to anyone interested in Japan’s traditional aesthetics regarding architecture, food, nature and so much more.

In his unmistakable voice, Tanizaki lamented the diminishing importance of Japanese aesthetics. He devoted sections to the subtle beauty of suimono, for example, the shimmer of candlelight on tatami, the texture of Japanese paper, the elegance of tableware. In one of my favorite sections, he writes about watching as the last of the day’s natural light clings to its last moments of life on the rough wall of a traditional house. There are many comparisons between the Japanese tendency to find artistry in the natural state of things and the Western impulse to make things clean and shiny and new. And throughout the book runs the integral theme of finding beauty in shadow—that subtlety and restraint have an elegant warmth that should be treasured.

THE BOOK—AND THE TRADITIONAL appeal of the Japanese house I was fixing up—changed my life. It wasn’t the first time that Japanese culture has done this. Over the years I’ve fallen in love with Japanese food (long before it became the world-wide phenomenon that it is now), Japanese art and design (everything from Yanagi Sori to Yoko Tadanori to teamLab), film . . . the list goes on and on.

But I had always seen the traditional Japanese house as something buried in the past: cold, uncomfortable, inconvenient. As I fixed up the house, and pored over books and magazines about traditional architecture, I found it exactly the opposite. The natural minimalism of the interior was incredibly modern. The softness of the tatami mats so comfortable that people would often stay the night, sprawled out after a party. The small things, like the sunken storage in the kitchen and the airiness from the shoji door arrangement, were clear examples of clever convenience. How far ahead is the traditional style of housing? I found it very likely the most eco-friendly style one could think of.

When we decided as a family to move to Shonan a few years later, we attempted to reform the house, which was very small, into something liveable. Unfortunately, several factors were a barrier: the foundation was collapsing, many of the posts were damaged, and the century of mistreatment by renters had made it unsalvageable.

By that time, thanks to our deep dive into learning the ins and outs of Japanese traditional housing, we were too determined to change course. We were lucky, after much research, to find Shonan-based Kagatsuma komuten, a contractor that has had a lot of experience building houses up and down the coast, from Manazuru to Hayama. Their website highlights their philosophy: their focus on natural materials, their use of craftsmen, their intent to build houses that last for generations. I knew we were making the right decision when, at our first meeting, I brought up the book by Tanizaki, and they knew exactly what I was talking about.

Two years later, after many hours spent planning with our friends at Kagatsuma, we moved into a house that was everything we had hoped. It was built using Japanese wood and materials, by traditional carpenters and craftsmen. We used as many of the shoji doors and lattices from the old house as possible, as well as the raised tokonoma floor. It has a combination of Western and Japanese conveniences, with a Japanese bath and an American wood stove. We were pleased to learn that new technology is making old methods more efficient: we have superb natural insulation and keisodo (plaster made of diatomaceous earth) walls.

EIGHT YEARS LATER, I HAVE not one regret and I’m more pleased than ever at what the features of a Japanese home can offer. We have a choice of eating our meals at the dining room table or the low table in the tatami room, often sprawling out to continue watching TV. We can open all the interior sliding doors and windows so that we’re all connected, even when in different rooms, or can close them off when guests stay over.

Friend’s children practice their first steps among the scattered toys in the tatami room, safely toppling over on the shock absorbent matts. The wide eaves on the eastern side help maintain the morning coolness long into the day, the keisodo plastered walls absorb humidity, and we rarely use air conditioning in the summer. The natural cryptomeria wood floors have taken on an aged patina from use and exude such warmth that we’re often asked if we’re using heated flooring (we’re not).

Warmth also comes from the diffused light of the shoji and the lighting scheme. I spoke to Yoshihiro Kokuno from neighboring Hayama, who is a marketing director at Yamagiwa, about the appeal of traditional lighting. He believes that because we experience light as the reflection from all the materials around us, that a lot of warmth comes from the softer reflection of traditional interiors—the wood, shoji tamami and plaster walls—and makes us feel more comfortable. (I was happy to see that he had his own copy of In Praise of Shadows and he talked about its influence.) He said that light has a huge effect on our mental state, so it was interesting to hear that people are increasingly turning away from powerful direct lighting such as overhead fluorescents, and choosing ambient and task lighting, which is far more natural—and more reflective of traditional Japanese style.

To tell the truth, I no longer am consciously aware of the Western and Japanese features of our house. They have merged into what is simply a comfortable place to live and spend time with family and friends. But I’m sure I could no longer live without the tatami or the soft shoji lighting or being surrounded by the wood.

Kazuya Takahashi, the president of Kagatsuma, told me that we are the inheritors of a certain Shonan style that they specialize in—one that combines the best Western and Japanese elements—and he believes that this style developed from people of earlier days in Kamakura, Hayama and Oiso who built fine traditional Japanese and Western houses, as well as combinations of the two. He believes that the people of Shonan are more concerned about natural materials and the fine details of their home and surroundings than people in other areas.

I BELIEVE THAT. I’M CONVINCED that Shonan people try to make the hills and the sea part of their living landscape. So I was disappointed to hear that client requests for tatami, shoji, tategu, etc. are going down in new houses. People seem to no longer use tatami rooms as places to roll around playing with your kids, but as a guest room that is rarely used. And curtains and blinds have all but replaced shoji in blocking outside light.

Californian and Hawaiian styles are fine representations of those cultures, and I somewhat understand the desire to import things that represent the appeal of the laid-back lifestyles. But I still think that one of the coolest sights along the coast is a surfboard or kayak leaning against the wall of a Japanese style house with a garden. Japanese culture has always absorbed other cultural icons, but it has always been most interesting when it maintains its own character as it does so.

And Japanese architecture is at its best when it reflects the Japanese tradition of being part of nature. I can’t think of a better place than Shonan to retain and revive Japanese traditional house construction. It fits the habitat. It blends in with the natural surroundings. It ages well. It hugs the terrain rather than dominates it. It is ecologically sound. It is extremely modern and stunningly beautiful. So I’m making it the second instalment of the Shonan code:

“Treasure traditional architecture and construction and integrate their features when building or reforming living spaces. The home is where Japanese culture lives and where it is passed on to new generations”.

Postscript:
I fell so much in love with Tanizaki’s essay that I eventually translated it into English and published it. In Praise of Shadows comes with a foreword by architect Kengo Kuma and is available from amazon.co.jp

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